バージョン7.0。AgilePoint史上最大規模のリリース。
バージョン7.0の新機能の概要200以上の新機能
AgilePointアプリストア
AgilePoint NXは、リリース7.0でエンタープライズアプリケーションストアを導入し、デジタルエコシステムへと進化しました。これにより、エンタープライズは即時利用可能なアプリケーションやプロセステンプレートを購入できるようになりました。
2019年の初めには、サードパーティーの開発者が、自身で作成したアプリケーションやプロセステンプレートを販売できるようになります。
配信されるアプリケーションやテンプレートは、ターゲットとなる領域のベストプラクティスを基準としています。エンタープライズは、このようなプロセステンプレートを導入することで、不要な手間を省くことができます。ストアで利用可能なプロセステンプレートの多くは、様々な領域・業界における標準方法の体系化を図るものとなっています(v7.0リリース時点)。
アプリストアでは、様々な領域用に設計されたアプリが50以上、無料で配信されています(v7.0リリース時点)。以下がその例となります。
- データ分析
- マーケティング
- 販売
- トレーニング
- コミュニケーション
- プロジェクトマネジメント
- 会計・財務
- 運営
- ビジネス開発
- エンジニアリング
- 一般ビジネス
- IT
- 製造
- 調達
データエンティティ
データエンティティとは、実際のオブジェクトやコンセプトが作成された後にモデル化されるソフトウェアコンポーネントです。アプリ設計者は、エンティティ間の関係を定義することで、実際の関係を再現することができます。このアプローチには、以下のような独自のメリットがあります。
- 複数のソースからデータを引き出す、パワフルなフォームベースのデータ駆動型アプリケーションを、簡単に作成できるようにします。
- End-to-Endのプロセスベースアプリケーションを簡単に作成できるようにします。
- 非プログラマーであっても、ビジュアルモデリングでデータエンティティを設計することができます。
- メタデータとデータの両方がアプリケーションレイヤーから抽出されます。アプリケーション設計者は、(メタ)データの格納方法の詳細を考慮する必要がありません。
- データは、アクセス権限のあるユーザーのみが閲覧/編集/作成/削除できるように、安全に格納されます。役割ベースのセキュリティにより、組織内のユーザーやグループごとに、エンティティへのアクセス権限をコントロールすることができます。
- データエンティティは、AgilePoint NXとオンプレミスシステムのどちらにでも配置することができます。
- AgilePoint NX 7.0では、日々のビジネス活動で頻繁に利用されるようなエンティティが、100以上提供されます。同様に、ピックリストも200以上提供されます。上記のピックリストにより、開発者はリサーチや設計を大幅に省くことができます。
- シチズンデベロッパーは、SQLの知識なしで、また外部ツールを使用することなく、データベーステーブルを作成することができます。
- データエンティティは、エンタープライズのレポートや分析ツールとの接続性を促進するために、データベースに格納されます。
- データの型や関係性がリッチメタデータとなり、AgilePoint NXアプリケーション内で直接活用されます。
- エンティティデザイナでは、ビジネスルールや検証の定義のみならず、ワークフローからのデータエンティティのコールも可能です。このアプローチにより、データの質を確保し、ビジネスプロセスを推進することができます。
フォームベースのデータ駆動型アプリケーション
今日のアプリケーションの大部分は、フォームベースアプリケーションであり、ワークフローを持ちません。 AgilePoint NX 7.0には、サービスとしてのフォーム(FaaS)が含まれており、シチズンデベロッパーでも簡単にフォームベースアプリケーションを作成することができます。フォームベースアプリケーションのデータは、あらゆるSQLデータベース(Oracle, My SQL, MS SQL Serverなど)やAgilePoint NX内臓のデータエンティティ、Salesforceエンティティ、SharePointエンティティをソースとすることができます。
エンタープライズは、InfoPathアプリのような、大量のカスタム・非携行型UIベースアプリケーションを迅速に入れ換えることができます。非技術系ユーザーであっても、いかなるプラットフォームやデバイス、チャンネルとも結びつかず、モバイルアプリケーションやウェブページ、他のフォームページ、ポータル、SharePointアプリケーション、Salesforceアプリケーションなどに埋め込み可能な、将来性のあるアプリケーションを作成することができます。
- アプリケーション設計に「ドラッグアンドドロップ」アプローチを採用し、データ駆動型アプリケーションを迅速に構築します。
- 単にデータエンティティ上にアプリケーションを作成することしかできない他の製品とは異なり、AgilePoint NXでは、内蔵のデータエンティティ上だけでなく、他のデータソース(カスタムデータベース、Salesforce, SharePoint Listなど)上にもアプリケーションを作成することができます。
- パワフルなルックアップ機能により、複数のサードパーティーシステムからコーディングなしでフォームにデータを取得することができます。
- あらゆるデバイス上で、作成したデータモデルで実行可能なレスポンシブアプリケーションを自動生成します。
- 「ドラッグアンドドロップ」デザイナにより、ビジネスエンティティをカスタマイズし、特定の役割に合わせてユーザーエクスペリエンスを調整することができます。
- データが大容量である際には、カスタマイズされた検索機能により、役割ベースのカスタムビューを定義することができます。
- リッチでパワフルなカスタムウィジェット(ポートレット)を作成し、ポータルページに埋め込むことができます。
ページビルダー
今日の組織では、チームや部署が独自の権限を求めています。つまり、IT部門に頼ることなく、自分たちのウェブページを迅速に構築したいと考えているのです。
- AgilePoint NX 7.0では、シチズンデベロッパーであっても、組織のユーザーエクスペリエンスやブランディングガイドラインに基づいて、カスタムウェブページを作成することができます。
- AgilePoint NXで構築されたページには、画像や動画、アニメーション、フィード、フォーム、ウィジェットなどを含むことができます。また、既存のビジネスアプリケーションやビジネスデータとのサービス連携も可能です。
- 開発は「クリックして追加」アプローチに基づいて行われるので、ユーザーがIDE(Integrated Development Environment)を使用したり、プログラミング言語(JSP, ASP, PHPなど)を学習したりする必要はありません。
モバイルアプリアクセラレーター(MAA)
モバイルテクノロジーは、そのメリットが明確なこともあり、それに依存する傾向がさらに高まっていくことでしょう。しかし、モバイル性には様々な困難があります。
- モバイルプラットフォームごとに、別々の開発チームを育成すること。
- アプリケーション開発のために、構築サーバーやモバイルデバイス、他のインフラコンポーネントを調達すること。
- ストアへのアプリケーション配信を管理すること。
- 組織のユーザーエクスペリエンスやブランディングガイドラインに適合させること。
- アプリケーションを継続的にアップグレードすること。
- アプリケーションのロールアウトを管理すること。
- ロールアウト後にアプリケーションの構成を管理すること。
モバイルアプリアクセラレーターにより、既存のAgilePoint NXアプリケーションからネイティブなIOSアプリやWindows Phoneアプリ、Androidアプリを短時間かつコードなしで作成し、上記の問題を解決することができます。
ユーザーは企業名と同じ名前のエンタープライズモバイルアプリケーションを作成し、企業のブランディングに合わせてロゴや色、画像でカスタマイズすることができます。アプリはIOS,Android, Windows Phoneの公式アプリストアや、Microsoft Intune, プライベートデバイス向けに構築することができます。AgilePoint NXで作成されるモバイルアプリケーションは、社員のために、組織全体に共通の設定や部署独自の設定などを前もって構成しておくことができます。モバイルアプリアクセラレーターにより、Microsoft Intuneを使用するMobile Device Management(MDA)による安全な開発を通じて、OTAユーザーにアプリをロールアウトすることができます。
オフラインモバイルeForm
モバイルデバイス採用数の爆発的な増加により、オフライン機能の必要性も高まっています。
エンタープライズユーザーは、ビジネスアクティビティを出先で実行する必要がある場合、「データ接続(不可能)性」という予測しえない問題の解決策が必要となります。 AgilePoint NX 7.0では、eForm用に高度なオフライン機能が提供されます。これにより、オフラインモードでどのフォームが実行されるかを、設計者が決定することができます
デバイスがオフラインになった場合には、フォームデータがデバイス上に保存されます。再接続すると、フォームの提出が実行されます。情報は保持され、ユーザーが同じフォームを何度も作成する必要性も生じません。
ボットアプリケーション
現在、ボットアプリケーションにより実行されるタスクやその使用事例は、かなり複雑になってきています。インテリジェントなボットを使用することで、様々なチャンネル(Skype, ウェブサイト、アプリケーション、モバイルデバイスなど)からカスタマーエンゲージメントを向上することができます。ボットはワークフローにデータをフィードすることで、ビジネス運営や意思決定をサポートします。
AgilePoint NX 7.0では、以下のボット機能が提供されます。
- 複数のチャンネル(Skype for Business, Cortona, Teams, Facebook Messenger, Skype, Slackなど)を通して会話を作成。
- チームのコラボを促進。
- テキストや音声を通して積極的な会話を促進。
- ボットを通してプロセスを開始。
- ユーザー・プロセス間でのリアルタイムな相互コミュニケーションを促進。ユーザー入力により、ビジネスプロセスのルートを変更することができます。
- 会話にビデオやオーディオ、画像、アニメーションなどを含有。
認知的な機能
認知的な機能により、ビジネスアプリケーションの動作が生まれ変わります。この技術的変革により、構造化されていないデータを理解・解釈したり、過去の経験から学習して現在のタスクを改善したり、人間とかかわる中でインタラクションやエクスペリエンスを向上したりできるようになります。
AgilePoint NX 7.0では、ワークフローアクションとして以下の認知的な機能が提供されます。
- 画像分析
- 顔認証
- 画像からサムネイルを生成
- キーフレーズを抽出
- 言語検出
- 画像から手書きのテキストを読み取り
- 画像からテキストを読み取り
- 感情分析
- テキストモデレーション
ボットによるプロセス自動化(RPA)
ボットによるプロセス自動化(RPA)とは、「ボット」を使用し、現存するプロセス内の大量かつ反復的なタスクを自動化することです。RPAは特に、APIを持たないレガシーシステム用のタスクを自動化する際に便利です。 AgilePointは先進的なRPAベンダーとパートナー関係にあり、よってビジネスユーザーは、ワークフロー内におけるレガシーアプリケーション間のインタラクションを簡単に自動化することができます。
現時点でAgilePoint NX 7.0には、新しいロボットジョブを開始する、新しいジョブをロボットキューに追加する、実行状態を確認するなどのプロセスアクションがあります。上記のアクションに加え、AgilePoint NXでは、RPAを呼び出し、その結果をワークフローに戻すことができます。これは、例外シナリオに対処するために、ロボットが人間のインテリジェンスを取り込む際に効果的です。
新たなサービス連携
- Bitly
- Azure Bot Service
- Microsoft Cognitive Services
- Microsoft PowerPoint
- MongoDB
- Microsoft Teams
- NetSuite
- Trello
- Windows Azure Active Directory
- WordPress
- Zendesk
- Zoom