AgilePoint NX

AgilePoint NXは、プログラマ以外でもクラウド上にある洗練されたソフトウェアのアセットを構築、デプロイ、管理することができる、low-codeなapplication Platform as a Service(aPaaS)です。AgilePoint NXを使うことで、デバイスやブラウザ、他のアプリケーション、進化する営業形態、そして多様なグループのユーザーに対応するパワフルなエンタープライズのビジネスアプリを、迅速に、コードを書くことなく作ることができます。

AgilePoint NXで作られるアプリはHTML5、JavaScript、CSS、JSONといった、どのweb-capableアプリケーションにも埋め込める技術を用いています。

他のlow-codeプラットフォームとの類似性

AgilePoint NXはヴィジュアルビルダを使うという点で、他のlow-code開発プラットフォームと似ています。ユーザーはフォーム、アクティビティ、フォームコントロールをヴィジュアルビルダ上にドラッグし、あらかじめ設定した言語で、必要に応じて各コンポーネントの設定をおこなえます。

アクティビティはAgilePoint NXの特徴であり、SharePoint、SalesforceやSAPといった、外部システムへの機能として動作することができます。AgilePoint NXはeForm ビルダを用いてインタラクティブなルール駆動のフォームを高速に開発できます。

AgilePoint NX固有の特徴

他の多くのアプリケーション統合フレームワークと比較して、AgilePoint NXは他にない多くの特徴を備えています。

Application Platform as a Service

AgilePoint NXは開発環境などを含んだクラウドベースのポータル上で動作します。ユーザーはアカウントを作成してアプリ開発と管理ツールが統合された環境にアクセスします。広い文脈では、AgilePoint NXはブラウザでの体験のようなリッチなデスクトップを提供する、パワフルなエンタープライズクラスのaPaaSと言えます。また、AgilePont NXをオンプレミスのプライベートクラウド環境上に展開することもできます。この特性は業界でも固有のものであり、セキュリティにセンシティブな組織の要求も満たします。

スタンドアロンのプロセッシングエンジン

プライベートクラウド(オンプレミス)環境では、AgilePont NXはスタンドアロンのプロセスエンジンを使用します。具体的には、SharePoint、Salesforce、SAPなど他の多くの事業システムのイベントによってもプロセスが発火し、一度発火したプロセスはAgilePointエンジンの中で動き続けます。このアプローチにより、NXアプリと相互に動作する他のシステムが影響を受けずにアップグレード可能になります。SharePointなどの埋め込み型のワークフローソリューションと比較してみてください。

ステートレス プロセスエンジン

AgilePoint NXプロセスエンジンはステートレス、つまりアプリは実行中でもほとんどメモリ上に乗りません。より詳細には、アプリは必要に応じてロードされ、数ミリ秒のうちにメモリ上から消えます。このデザインの特性により、要求するシステムのメモリの容量は小さくて済みます。AgilePont NXのエンジンはXMLで動くため、コードをコンパイルして実行するよりも、CPUのパワーが小さくて済みます。ハードウェアの変更がほとんど必要なくどの規模にもスケールすることができます。

XML駆動 プロセスエンジン

業務や内部技術の変更ごとにコンパイルして実行する必要がある硬いアプリケーションになりがちなコード生成技術ではなく、AgilePont NXでのアプリケーションモデルはXMLを採用しており、プロセスエンジンはそのXMLをでプロセスを実行しています。このアプローチにより、AgilePont NXは要件の変更により強く対応できるようになっています。アプリは、実行時にコーディングすることなく手動で、あるいは他のアプリやデバイスからの情報のフィードバックによりプログラマティックに再設定することができます。 このプログラマティックな実行時の変更により、他のデバイスからの大量のデータをもとに挙動を変え続ける必要があるIoTアプリケーションの高速な開発で大きくリードしていきます。

実行時アップデート

プロセスアプリケーション管理の挑戦的な機能により、ビジネス要求は進化していきます。しかし実際は、いくつかのプロセスが完了するまでに数か月や数年かかることや、組織によっては完了するまでの時間がばらばらなプロセスインスタンスをいくつも同時に走らせているという事実による妨げがあります。この問題に対処するために、AgilePont NXは、アップデートやコンパイルして再実行する際にアプリケーションを停止する必要をなくすことで、アプリケーション実行時にアップデートを可能にする管理機能を追加しました。これは真のエンタープライズクラスlow-codeプラットフォームには極めて重要なものであり、AgilePoint NXのDNAに織り込まれた、業界をけん引するiBPMSとしての長きにわたる地位の賜物です。

アプリケーションモデル

AgilePoint NXのモデルベースのアプリケーションは、従来のハードコーディングされたアプリケーションよりも遥かに作るのが簡単です。また、プロセスモデル自身が実行時のインターフェイスとして役立っており、システム管理者はプロセスインスタンスの進行状況が一目でわかります。同様に、システム管理者はこれらのモデルからアプリケーションを実行時に変更することができます。 プロセスモデルは、それ自身が説明的なインターフェイスなので理解しやすく、階層的や、またそうでないAPIの操作の視覚的なガイドとして機能します。プロセスの知識とプラットフォームへの認証がある人ならだれでもメンテナンスが可能です。ハードコーディングやシステムAPIに反したインテグレーションからなる技術的負債を、アプリケーションモデルが取り除きます。

埋め込み可能なフォーム

AgilePoint NXに統合されたeForm ビルダにより、いくつかのフィールドとコントロールからなる簡単なフォームから、複雑なマルチタブのフォームまでどんなものでも作り出すことができます。eForm ビルダには50種類以上のコントロールがあり、どんなに複雑なフォームでも作れます。ビジネスロジックもフォーム自身によるサポートがあり、JavaScriptとHTML5で作られたAgilePoint NXアプリケーションにで、ユーザーからの入力によるフォームの再構築を可能にし、HTML5ベースのブラウザアプリケーションに埋め込むことができます。

統合管理・開発環境

アセットから開発していくフレームワークのみならず、カスタマイズ可能なリアルタイムのロールアップしたレポートのダッシュボード、実行時のアプリケーション管理、ワークフローとアプリの管理、アクセス権限とユーザー権限のコントロール、システムレベルのコントロールの設置と監視の能力がAgilePont NXの統合された管理コンソールにより提供されます。 AgilePont NXの最も強力な特徴の一つとして、管理コンソールを他のシステム(例: SharePoint, Salesforce)に埋め込むことができます。そしてそれは、low-code プラットフォームの表現力を変えられるゲームになり得、それは機能を横断した、異なるシステム間で相互に機能するアプリケーションを作るのに使われています。

ビルトインの管理機能

AgilePoint NXの最先端のアーキテクチャはガバナンス能力、コンプライアンスの必要性とセキュリティに考慮した組織のレイヤーを内包しています。AgilePont NXはsingle-codebase-multi-tenancyの手法をとっており、完全にホストされたサービスのリアルタイムのスケーラビリティとオンプレミスシステムのデータセキュリティを結びつけます。このレベルの機能性はいくつかの高性能アプリケーション開発プラットフォームでも使用できますが、それらすべてはAgilePoint NXの数倍のコストがかかります。この点について、AgilePont NXは産業界のかく乱物質といえるでしょう。single-codebase-multi-tenancyのみならず、AgilePont NXはシステム管理レベルでの、テナントモデルに組み込まれた権限の管理を可能にしています。

クロスプラットフォーム、クラウド、環境をまたいだ展開

AgilePoint NXアプリとソフトウェアアセットはプラットフォーム(Windows/J2EE)、クラウドネイティブサービス(Salesforce, NetSuiteなど)やハイブリッド環境(オンプレミス/クラウド)をまたいだ活用が可能です。 この非凡な能力はAgilePoint NX固有のアーキテクチャの賜物であり、スタンドアローンエンジンに直接送られ、ステートレスプロセスエンジンとしてはたらき、アプリケーションの実行時変更と更新をおこなうことができるXMLベースのアプリケーションモデルや、 どこにでも組み込むことができ、コンポーネントの複数にまたがるプログラマティックな設定が可能なコンポジット環境を提供するHTML5/JavaScriptフォーム、 そしてパラレルにデプロイするため同一のアプリケーションに複数の設定が可能なフレームワークによる貢献があります。 この結果は、ハードウェアやソフトウェアテクノロジーのみならず、ビジネス要求やエンタープライズ、事業部門、個人やカスタマーに強く対応していけるアプリケーションにつながっていきます。